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Gekikoh Dennoh Club Vol. 7 (Japan) (Track 01).bin
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Text File
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1999-06-15
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6KB
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179 lines
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%PIC:PICS\ANOS.PIC
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◎主題歌『あの、素晴らしい をもう一度』 TYPE=EXE:CDDAPLAY 4
◎『メインテーマ』 TYPE=EXE:CDDAPLAY 5
◎『あの、素晴らしい をもう一度(インストゥルメンタル)』 TYPE=EXE:CDDAPLAY 6
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『あの、素晴らしい作詞をもう一度』
と言うタイトルに反して、生まれて初めてやる事になった『作詞』という物に
ついて無い頭を捻って出した基本コンセプトは、『主題歌である事』である事。
そう、これは『歌』では無い。『主題歌』なのだ。主題歌と歌は明らかに違う。
歌は一人で立ち、主題歌は二人で立つ。主題歌と作品の二つの力で。『主題歌』
というものは時として一人で立ち上がる事が出来ない。そしてそれは必ずしも悪
い事では無い。いやむしろ二人で初めて立ち上がろうとするからこそ、互いが互
いに補い合う形だからこそ、それでしか出せない物というのがある。
作品と主題歌がそれぞれ共鳴しあい、互いの中に食い込んで引き立てる類の物。
仮にそれぞれの出来が素晴らしく良くても、互いに関連性がまるで無いとしたら
『主題歌である』意味が無い。歌はただひたすらにこの作品の為につくられ、作
品はこの歌があって初めて完璧になる。いやそれは歌の中に必殺技の名前を連呼
したり関連商品の名前を叫ぶとかそーゆー意味では無くて。
このゲームの『主題歌』が結果的に一人歩きしようがなんだろうが、とにかく
まずは最初には、本当に純粋に、ピュアにその作品の為につくられなくてはなら
ない。それは不純物が混ざった物が純粋な輝きを保てないのと同じ。不純な動機
が見え隠れしている状態でつくられた物ではそれを見聞きした人間の心を打てな
いのと同じ。
……というコンセプトを思い付いちゃったが為に、無理を言って水野さんやあ
いはらさんや三上さんや鎌田さん他大勢の方に無茶をお願いしまくって出来たの
が、これです。この脳味噌キャンセル脊椎反射でつくられた歌詞を立派な『主題
歌』に仕立て上げてくれたのも、この方々のおかげなのです。
感謝感激多謝多礼。
作詞:みかぜ。
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みなさんこんにちは。作曲を担当しました水野です。
過去イカプロのコーナーに掲載された拙曲sp1がみかぜさんの目に止まり、そ
の縁で今回、音楽スタッフとしてお誘いをいただきました。なおかつ「夜気幻想」
に続いて激電ヴォーカル曲企画に参加させていただき、光栄です。
基本的には好き勝手に作って片っ端から投稿、という、ある意味「作りっぱな
し」なイカプロ作曲から、チーム制作という作業上のシフトは、この経験がない
僕にとって、絵やらシナリオやらいろんな素材とともに世界観を組み上げていく
という責任への、チーム制作ならではのプレッシャーを含め、さまざまな未知の
体験をもたらしてくれます。また、主題歌づくりという点で歌詞にメロディをつ
けるのも初めてのことでした。それでもある程度は好き勝手にやっちゃいました
が。
みかぜさんの歌詞が曲をイメージしやすい、しっかりした方向性を持っていて、
作業上ずいぶん助かりました。ところが、1番の歌詞にあわせたメロディは3月
中に出来たものの、こちらの連絡不足から2番の歌詞=メロディのすりあわせが
5月までずれこみ、おかげで「1番は詞先、2番は曲先」という、よくわかりま
せんが斬新な手法で曲を作りました。このへんの詳細はみかぜさんの制作日誌に
あるとおりです。あのときは僕もテンパっていて、正常な判断ができなかったの
でしょう。今思い返しても、あの状況はちょっとナゾです。とにかくみかぜさん
には迷惑かけてしまいました。
ちなみに、事前に「本家『あの素晴らしい愛をもう一度』のイメージは避けて
ほしい」とディレクションをいただいていたのですが、フタをあけてみればだい
ぶ雰囲気(譜割、音の動き等)がかぶっていました。これ、ずいぶんあとになっ
て判明したことですが、気づいたときには真っ青になりました。この部分だけパ
ロディとして聴いてもらえたら…ってダメですか?
曲データの話をしますと、オケはMU80で作っていますが、ラテンパーカッショ
ンの音圧が欲しかったので、編集部のMU100Rを使わせてもらい(MU100サワった
のはそのときが初めて。感動でした)、「リズムだけMU100」という形での収録
となりました。それ以外の鳴りはMU80と変わりません。ていうかこれをMU100対
応といったらmuteさんに怒られますって。インサーションエフェクトや拡張音色
をガンガン使いまくり、MU100っぽくしたいところですが、こればっかりは音源
にキチンと馴染まない限り勝負はできませんね。MU100欲しいです。
打ち込みは「夜気幻想」ほど発狂していませんが、「夜気」のオケがややオー
ヴァープロデュース気味だったという反省から意図的に抑えたんです。その分ト
ータルバランスに気を遣いましたが、ストリングスがうるさいとかアレンジの傾
向が「夜気」と似てしまったなどの反省はあります。
曲自体については、入れ込みすぎてゲームの主題歌としてはちょっと長いモノ
になりましたが、気にいっていただけるとうれしいですね。
作・編曲:水野裕之
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歌が大好きな私としては、このお仕事をいただいた時とてもうれしく、そして
信じられない気持ちでいっぱいでした。歌はまだまだ未熟で今回は頑張ることし
かできませんでしたが、その気持ちと、曲への思いがみなさんに届けばいいな、
と思っています。
これからも歌に芝居に頑張っていきますので応援して下さいね。
歌:三上裕子
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我々に残された時間は少ない。
MD3本分のボーカル。あまり長い収録だと、アタマとオワリで歌い方が違っ
てしまう事はほぼ避けられない。そんな中で沢山のテイクを使って繋げていくの
だがこれがなかなか難作業。短い時間では、即納得のいくレベルには持って行け
ないのが実情だ。ない音は作れないのだ(いやそれでも可能な限り作るのだが)。
今回はCDに落とした時のバランスはかなり改善されたと思っている。これま
での歌ものは助走に過ぎない(なんて言うと悪いので、時間ができたらリミック
スしたいものだ。って、前も書いたような…。いずれ月刊CDでね)。
不満は残るが、まだ終わりではない。
ミキサ:あいはらてつや
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(EOF)